【完】私の甘い彼氏様
「おい、何やってんだよ。怖がってんだろ」
私の背後から声がした。
その声に驚いた須賀先生は一瞬私から離れるけど、その声の主が私と同じくらいの男の子だとわかると
「どーしたの?ぼっちゃん。俺と美亜の時間を邪魔しないでくれる?」
とかなんとか言い出した。
その隙に私は先生から離れる。
男の子は焦る様子もなく、先生の前に携帯を出すと
「警察に電話したんで、来ると思いますよ?」
そう告げた。
今思うと、私はこの男の子のお陰で男の人が怖いや、先生が怖いなどの感情をそこまで抱いてないんだと思う。