【完】私の甘い彼氏様
綾羽は納得してくれたみたいだけど、恥ずかしくて碧の方向けない…。
「美亜?」
「…」
「みーあ?」
「…」
「美亜たん?」
碧が綾羽の真似して美亜たんとか言うから思わず顔を上げてしまい、碧とパチっと目が合う。
すると、
「だーめっ!」
私と碧の間に綾羽が来た。
その事により、私から碧は見えないし、碧から私も見えない。
「あおはあやはのにしゅるから!」
「ん?」
なにを言ってるんだい?
綾羽ちゃん。
しかも、さっきまでお兄さんだったのが碧になってるし!
「あおにあやはのことちゅーするしゅきになってもらうの!!だから、美亜たんとあおは見あっちゃだめー!」
あっ、そっか。
綾羽は私に嫉妬してるんだね。
ヤキモチ妬いてるんだね。
じゃあ、さっき私が感じたモヤモヤも…?
「じゃー、綾羽ちゃん。俺と遊ぼっか」
碧が綾羽をだっこして私の部屋に。
あーぁ。私の碧なのになぁ。
こんなこと思うのって、碧を好きになりかけてるのかな?
そうだといいな。
碧を好きになったら幸せになれる。