【完】私の甘い彼氏様



〔side 美亜〕




あれから色々考えた。




もちろん、2年前の事は私にとってトラウマだし、今思い出してもとても怖い。

そのせいで倒れたりしてしまうほどに。


でも同時に、碧に2回も助けてもらって嬉しいんだ。

正式に知り合ったのは“あのこと”があって、私は須賀先生、そして橋戸くんから逃げるために転校した先の早紀ちゃんや碧がいる学校でだ。


ただあのことがあったことによって、その前に碧に出会えた。


なんかそれって奇跡みたいだと思った。




あの男の子が碧だって知らされた時、なんだか運命を感じてしまった。


私にもう一度希望が見えた気がした。



2回も同じ人に助けられるなんてそうそうないことで。

それにあの男の子である碧は、私のトラウマを軽くしてくれていて。

私が碧に恋をしたのは必然だったんじゃないかなんて、そんな事を思ってしまう。



…もう碧は私の彼氏でもなんでもないのにね……。


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