【完】私の甘い彼氏様
揺らぐ決意
〔side 美亜〕
「おはよう、美亜」
「えっ…あ、おはよう!」
翌朝、私が下駄箱で靴を内履きと交換していると碧が挨拶してくれた。
付き合っていたときは当たり前だったこと。
でも、別れてからは始めての事。
別れてから二回目の挨拶。
でも、別れてから碧からは始めての挨拶。
こんなに嬉しいんだ。
碧が挨拶してくれただけで今日一日幸せな気分で過ごせるよ。
まだスタート地点に立てていないけど、私は頑張ろうって思えた。
「おはよう!早紀ちゃん!雛乙ちゃん!」
雛乙ちゃんの席でお喋りしていた二人に挨拶。
なんだか清々しい朝だなぁ。