【完】私の甘い彼氏様
「ごはんよ~!」
「はーい!」
お母さんが私達を呼びに来た。
「碧!綾羽!ご飯だって~」
「おう。」
「やったぁ!ごはーん!」
また階段に向かって走ろうとする綾羽を横からキャッチして
「綾羽ちゃん。ダメだろ。」
優しくそう言う碧。
私はだっこしてもらったことないのになぁ…なーんて。
高校生なのに。
ボーッと碧と綾羽を見ていると碧がニヤッと笑って
「羨ましいの?」
なんて聞いてくるから、恥ずかしくなって首をありったけの力で振って否定。
「しょんなわけ!」
か…噛んだ…。
「ブハッ!」
「ない…じゃん」
力なく言う私をみて何故だか嬉しそうにしている碧。
私の頭を撫でるように軽くぽんぽん叩く。
「そうだよな…ククっ」
「信じてないでしょ?」
「俺は美亜の事信じてるに決まってんだろ?」
「あおと美亜たんだめーっ!」
碧と話していたのに綾羽に遮られる。
見ると、プクーっと頬を膨らませて怒った綾羽が…。
あらあら。