【完】私の甘い彼氏様
なのに神様って意地悪だ。
「席空いてるから橋戸は高田の隣な~。仲良くやれよ」
よりによって、隣の席なんて…。
「美亜…」
早紀ちゃんがどうしたらいいのか分からないというように目をキョロキョロさせている。
私もどうしたから良いか分からない。
確かに私の隣は空いている。
でも隣がいなくて不便とか寂しいとかそんなの感じたことないし、いない方が私からしたら楽だ。
橋戸くんと仲良くなんて出来るはずないのに…。
橋戸くんと目が合わないように俯いていると、
「先生、こっちも空いてます」
碧の声が聞こえた…。
「ほんとだな。高田の隣だと周り女子ばっかりだしそっちにするか。じゃー、授業の準備しろ~」