【完】私の甘い彼氏様
助けてくれた…の…?
また、碧に助けられたの…?
そして、いつかのことを思い出した。
碧との放課後デート。
初めて手を繋いだ。
大きい碧の手。
この手が守ってくれるって思ったんだ。
思う前から始まってた。
きっと、私と碧の運命は。
助けられてばっかりだな。
ただ、それがとても嬉しい。
「美亜、大丈夫??」
一時間目までの休み時間。
早紀ちゃんが私に声をかけてくれる。
「うん…」
本当は会いたくなかった。
でも、今はなんだか碧が助けてくれたという事だけで胸がいっぱい。
私のなか、本当に碧だらけなんだな…。