【完】私の甘い彼氏様




そう言った私に、橋戸くんはきらりと一粒涙をこぼして





「ありがとう、高田」





ふわりと笑う。


あー、これが本当の橋戸くんだ。

この橋戸くんを私は好きになったんだね。






「高田らしいな…。本当、優しくてお人好し。そんなところがいいんだけどな」





突然の橋戸くんの言葉に顔が赤くなる。


なっ!なに!?急に!


というか…私らしくていいって…。

喜んで良いことなのかが分からない…。






「俺はそんな高田を好きになった。というか、今でも好きだ。

でも、俺にこんなこと言う権利ないよな…」


「え…?」





どういうこと?

橋戸くんが私を好き…?



< 317 / 387 >

この作品をシェア

pagetop