【完】私の甘い彼氏様
「おはよう、美亜。誕生日おめでとう」
「おはよう!ありがとう。昨日はごめんね」
朝挨拶して早々謝る私。
もちろん、私の家族は朝から祝ってくれた。
「なにが?」
「私の家族質問攻めにしちゃって。大変だったでしょ?」
「まあ…。でも、楽しかったよ。美亜ん家。美亜はあんなとこで育ったからこんな真っ直ぐなんだな」
「私はねじまがってるよ?」
貴によく言われる。
反抗期なのかな?
中2の難しい時期だもんね。
「そんなことねーよ。家族一人一人がみんな美亜のこと気にして、俺に色々聞いてきてるんだから、それだけ美亜は愛されてんだよ」
「ありがと」
「いや、俺こそ呼んでくれてありがとな」
はぁ…碧の笑顔はやっぱり落ち着くよ。
これは綾羽も一目惚れするわけだ…納得。
「そうだっ!碧っ!」
私が急に声を張り上げたので目を見開いている碧。
「家族がね、碧帰ってすぐまた連れてこいってうるさいの。」
あのあと、家族はみんな碧が気に入ったようで碧ともっと話があったのになぜ帰すんだと言う理不尽なお怒りをうけた。
自分勝手だなぁ。
なんて思いながらそんな家族が大好き。
「とくに綾羽なんて、今日着いてこようとしたもん」
「ははっ!可愛いよな」
「私も碧に会うって言って聞かないから、今度また来てね!」
「うん」