【完】私の甘い彼氏様
「早紀ちゃん、大丈夫だよ!話聞いてくるね」
そんな私を早紀ちゃんは心配そうに見る。
もう、心配性だなぁ…。
「美亜ちゃん、大丈夫?」
雛乙ちゃんのうかがうような視線にこくりと頷く。
そして、心羽ちゃんと一緒に廊下に出て先を歩く心羽ちゃんに着いていく。
どこに行くんだろう…?
ズンズン進む心羽ちゃんに少し不安を抱きながらも足は進んでいた。
前なら早紀ちゃんに頼りっぱなしにしていた。
でも、やっぱり変われたんだ。
「高田さんさ、碧のこと好きだよね?」
前を歩く心羽ちゃんに背中越しに問われる。
「うん」
今なら自信をもって答えられる。