【完】私の甘い彼氏様
そして、1つ息を吸って
「単刀直入にいう。
碧のことは諦めて」
私にハッキリそう言った。
でも、そんなこと言われたって今更私の意思は傾かなかった。
だって、決めたんだ。
碧の誕生日に告白するって。
そこが私にとってのスタートライン。
それだけは譲れない。
「ごめんなさい。それはどうしても出来ない」
心羽ちゃんの目を見てしっかりと宣言した。
私にだって譲れないことくらいあるんだ。
私が断言したにも関わらず心羽ちゃんは何も言わない。
でも、口許を緩めてフッと笑うと
「迷惑なのよ」
小さく、でもハッキリ言い切った。