【完】私の甘い彼氏様

怒りが抑えきれなくなってきた私に心羽ちゃんは






「高田さんも言いたいことがあるなら言えば？そんなこと言ったってどーせ碧は返してあげないけど」






睨みを効かせて言い放つ。


ダメだ。

ここで挑発に乗ったら。


こんなのでいちいちイラついててどうするの？



私がするべきことは、心羽ちゃんと言い争うことじゃない。


碧に振り向いてもらうために、
もう一度好きになってもらうために、

精一杯努力すること。



一度は碧に好きになってもらえた。

愛されてるって実感できるほど。


だから、大丈夫。





「フラれたって、嫌われたって私は碧が好きだよ。それだけ」





付き合えなくったって、たとえ離れたところに行ったとしても、私は碧を好きでいる自信がある。



人に好かれるって、それが嫌いな人だったとしても本当に邪険に思う人はいないんじゃないかな？

私は碧が好きになってくれた時はもちろん、今だって橋戸くんの気持ちが私を後押ししてくれてる。


だったら思いっきり碧を好きでいようじゃないか。