【完】私の甘い彼氏様
誤解招くような行動を今までしてきたのは私だけど……。
「心羽ちゃんとは話せたよ。碧のことも。だから私は碧の誕生日にちゃんと言うから」
これからは小心者じゃなくなるから。
二人を悪者になんかさせないからね。
「美亜…。強くなったね」
早紀ちゃんがまるで我が子を見るような優しい眼差しで私を見つめた。
強くなった。
早紀ちゃんに言われると嬉しいな。
ずっと、見ててくれた。
ずっと、近くにいた。
だからこそ、早紀ちゃんに認めてもらえるのは私にとって自信になる。
「ありがと」
雛乙ちゃんは私の手をもう一度強く握った。