【完】私の甘い彼氏様
キュン
今、キュンてした。
「私も美亜ちゃんと仲良くなりたい」
雛乙ちゃん、そんなこと思ってたんだ。
確かに、早紀ちゃんとは中学からの付き合いで当時から色んな事を相談してたし、私のこともほとんど知ってる。
逆に私も早紀ちゃんの事を知ってるつもりだ。
でも、雛乙ちゃんは中学の時の私と早紀ちゃんのことはほとんど知らないよね。
私も中学の雛乙ちゃんのことはそんなに知らない。
だけど…、
「何言ってるの、雛乙ちゃん。私はもともと雛乙ちゃんとは仲良しのつもりだよ?」
私たち、充分仲良しだと思う。
だって、今の私のこと、今の雛乙ちゃんのこと、お互いによく知ってる。
それに、私が何かあったとき頼りたくなるのは“二人”なんだよ。
私も“二人”に頼ってほしい。
「そう思ってたのは私だけ?」