【完】私の甘い彼氏様
そこからは…雛乙ちゃんの独壇場だった。
「美亜ちゃん…、そんなっ!好きな人に裏切られて…辛かったね、頑張ったね」
須賀先生にされたこと、橋戸くんとの過去を包み隠さず話すと、感極まってボロボロ涙を溢したり。
「橋戸くんと美亜ちゃん…、そんな過去があったなんてっ!!二人は運命に引き裂かれたけどまたで会うなんて!」
私と橋戸くんがまた高校で再開したことに、キラキラ目を輝かせたり。
「でもやっぱり…美亜ちゃんには桜田くんだよね…。桜田くんがいなかったら今美亜ちゃんはいなかったかもしれない」
少し切なげに瞳を揺らしたり。
何だか張本人である私が第三者になった気分だ。