【完】私の甘い彼氏様
でも好きな人の前で素直になれないなんて、
「雛乙ちゃん可愛い…」
好きだからこそ意地張っちゃったり、
好きだからこそ意地悪なこと言ったり、
なんだか小学生男子みたい。
だけど、それってなんだか特別だよね。
意識しすぎちゃう気持ち、今なら私も分かるよ。
「美亜ちゃんに言われてもなーんだかなー。でもありがと」
はにかむ雛乙ちゃん。
頬を赤く染めて、もうすっかり乙女モード。
「なんで好きになったの?」
そんな雛乙ちゃんに疑問をぶつけてみる。
そもそも、二人の出会いがいつなのかも私は知らない。