【完】私の甘い彼氏様
「行く場所決めた?」
「決めてないよ~」
まさか早紀ちゃんも決めてなかったとか!?
私に付き合ってもらうんだから決めとくべきだったのかな?
「じゃあ隣町のショッピングモールにでも行く?」
「行く行くっ!」
隣町のショッピングモールは新しくてまだ行ったことなかったから行ってみたかったんだ!
「食い付きいいね~!じゃあ電車乗ろっか」
「うん!」
電車が来たので乗り込むと意外に人は少なかったため、二人で並んで座れた。
「空いてて良かったね!」
「そうね」
「あっ!そーだ!早紀ちゃん!」
今日は早紀ちゃんにお願いしたいことがあるの忘れてた。
「ん?」
「来月碧の誕生日あるからプレゼント買うの付き合ってくれない?」
「お安いご用よ。」
一人じゃ選ぶの大変だから、早紀ちゃんに付き合ってもらいたかったんだ。
「美亜はなにか欲しいものある?」
「ん~、なんか早紀ちゃんとお揃いの物が欲しいなぁ」
友達とお揃いの物とかずっーと憧れてた。
それが、早紀ちゃんとなら、尚更!
「可愛いなぁ、もうっ!碧にはもったいないっ!」
早紀ちゃんが私に抱きつきながら言った。
「そんなことないよ。碧は優しいし、守ってくれるもん」