【完】私の甘い彼氏様
というか…
「勉強しないとっ!!」
本来の目的はそれだった。
今日は勉強会の予定だったのに、すっかり話し込んで目的を忘れていた私たち。
雛乙ちゃんにはテストで良い点数をとって、たくさん遊びたいもん。
「げっ!」
「そうだった、そうだった。雛乙、仕切り直してやるわよー!」
「助けてー!美亜ちゃんっ!早紀が鬼だよ…、スパルタだよ…。」
これから早紀ちゃんによって、バシバシしごかれる雛乙ちゃんに苦笑いでエールをおくりつつ、私は苦手教科の英語のテキストを取り出した。
私だって今度こそ満点とるぞー!
勉強も手を抜かずに、ずっと碧と張り合っていないと。
「美亜ちゃーん…」
「雛乙!集中!」
「……」