【完】私の甘い彼氏様
**☆story☆5***
新しいスタート
〔side 美亜〕
「ふーはー」
深く深呼吸して五メートルほど先にある扉を見つめる。
来て、くれるかな…?
今は放課後。
そして私は学校の屋上にいる。
理由なんてお察しの通り、碧に告白するために呼び出したのだ。
でも、心羽ちゃんがいるから直接…はできなくて、碧の靴箱に手紙を入れておいた。
靴箱なら帰るときに見るかな、って思って。
碧は呼び出されたら放置することはない。
優しい人だから。
でも、私って知ったらいくら碧でも来づらいかな。
自分からふった人に会いたいなんて思わないだろう。
というより、もう深い関わりは持ちたくないからふったんだよね…。
あ!ダメダメ。
今から告白するのにネガティブに考えてどうするの!