【完】私の甘い彼氏様
「よかった、嫌われてたわけではなかったんだ…」
心の中の言葉が不意に出た。
もう嫌いになって心羽ちゃんの方にいったのかと思ってたから…。
「俺が美亜のこと嫌いになれるわけねーよ!俺だって、今でも美亜のこと…好きなんだから…。」
そういう碧の耳は真っ赤で…。
そんなこと言われたらこんな最低な私を想ってくれてるって自惚れちゃうよ??
今の今までずっと否定していたから。
「もう一回言う。
ーー美亜、俺と付き合って」
碧の言葉は魔法みたいだね。
言葉ひとつでこんな、嬉しくなったりドキドキしたり、悲しくなったりできちゃうんだもん。