【完】私の甘い彼氏様
何はともあれこれからはずっと、“彼女”として隣にいられる。
それがなにより嬉しい。
ただ、解決?したとはいえ、碧と心羽ちゃんの関係が気になるのも事実。
彼女なんだし、聞いても良いよね…?
私と同じように心羽ちゃんがあっさり去っていったことに驚いている碧を見つめる。
「心羽ちゃんと何があったか、聞いても良い?」
碧は私に向き直って、少し下を向いてから
「あぁ」
そう返事した。
碧がどうしても、私をふってでも心羽ちゃんの隣にいなければいけなかった理由。
そんなに簡単なことではないと思う。
だからこそ今まで碧も私に話さなかったわけだし。
でも、どんなことでも受け止められる。