【完】私の甘い彼氏様
「本当だよ」
これからは美亜のしたいことはしてやりたい。
我慢させることもあるから、できることならなんでもしたいんだ。
「やったぁ」
ふにゃっと笑う美亜を抱き締めたい。
というか、
「キスしたい」
うん、もういいよな?
今まですっげぇ我慢したんだから。
といっても、一回寝てるときにしちゃったんだっけ…?
「いっ、…いいよ」
頬を赤らめてそんなこと言う美亜は、もう反則ものだ。
そんな美亜にがまんできるわけもなく…
そっと抱き寄せて、
ーーー唇を重ねた。
そっと離して美亜を見ると、トロンとした目で俺を見つめていた。
「私、キスしたの…初めて…」
ふふっと嬉しそうにはにかむ美亜に本当のことを言おうか迷ったけど、それはまた今度にしよう。