【完】私の甘い彼氏様
それより俺には気になることが…
「美亜、ブレスレットは…?」
俺が美亜の誕生日にプレゼントしたブレスレット。
付き合ってるときは肌身離さず着けていてくれた。
もちろん強制的に着けさせるものじゃないって分かってるけど気になってしまうのも事実。
「持ってるよ?」
でも、美亜はチャラッとポケットからそれを取り出した。
なんだ、持っててくれたんだ。
「貸して」
もう一回、これを美亜に着けて、やり直したい。
細くて折れそうな美亜の腕にしっかりとブレスレットをつける。
「これは、俺のものって証だから」
こんなときばかりは少し強引になっちゃうけど、いいよな。
「もう一生離さない」
これからはずっと一緒にいたい。
そう思えた最初の人。
だからずっと俺のそばにいて?
その気持ちを込めて、もう一度美亜を抱き締めた。
*fin*