【完】私の甘い彼氏様
美亜は少し考えてから
「ヤキモチ…なの…かな…?」
と言った。
「重いよね…ヤキモチ妬くとか…」
「どこが?」
ヤキモチなんて好きなだけ妬けばいいのに。
重いなんて思わない。
「知ってた?美亜」
「なにを?」
「俺はお前が他の男と話してるとイライラする」
「へ?」
「俺以外の男を視界に入れないで欲しいと思うし、他の男の事を考えてる時間が一瞬でもあるならその男を一生美亜と会えないようにしたい。」
「碧?」
「つまり俺はいっつも妬いてんの。そんくらいで重いなんて思わなくてもいいんだよ」
俺はそういうと美亜の頭を撫でた。
フワフワの髪が俺の手をくすぐる。
「引いた?」
俺が聞くと美亜は左右にフルフルと頭を動かして
「嬉しい」
と言ってはにかんだ。
はぁ…一生閉じ込めたい。
誰の目にも触れさせたくない。
「はやく俺のもんになれよ」
美亜の心が欲しい。
その為にはどうすればいい?
「もう碧のだよ」
俺の問いかけに答えるかのように言った美亜は俺に寄っ掛かってきた。