【完】私の甘い彼氏様







美亜はこういうことを無意識にやるから困る。
こっちはどんだけ耐えてると思ってんだ?




「碧」


「なに?」


「一緒にいてね」


「当たり前だろ」




これから先、何があっても俺から美亜を離すことは決してない。

だから美亜、それは俺のセリフだよ。




「美亜、好きだよ」


「ん。ありがと」




美亜の口から私もって言ってもらえるまで頑張るから。
いつか美亜から聞けるといいな。

今はまだ、言ってくれないみたいだけど。
そりゃそうだよな。




「碧、碧の誕生日にね、話があるの」




話?
そんな折居って話す事なんて…別れ話?は流石にないよな。
さっきの今じゃ。




「今じゃダメか?」


「出来れば誕生日に言いたい」


「ん。分かった」




口では軽く言いながらも心はモヤモヤしたまま。
でも、これ以上追及するわけにもいかない。

俺の誕生日は…来月か…。





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