【完】私の甘い彼氏様
「すーすー」
俺の気持ちも知らない美亜は俺に頭を預けたまま寝息をたて始めた。
寝息まで可愛い。
って、俺は変態かよ…。
くっそ~。
なんなんだよ。
美亜は俺の彼女で今は俺の部屋にいて俺に頭を預けて寝てる。
こんな生殺し状態ありかよ…。
俺の理性、崩壊寸前なんだけど。
「ん~。あお~。むにゃむにゃ」
「っっ!!」
可愛すぎだろ…。
なに俺の名前とか呼んでんの?
「なに?」
まぁ、寝言に返事しちゃう俺も可笑しいかもな。
「…しゅき~ぃ…ぅうん…」
「はっ?」
好き?
夢のなかだし、俺に対してかも解らない。
でも、寝てるときくらい自惚れてもいいよな…?
ずっと美亜から聞けるのを待ってた。
思わず俺は美亜の唇に俺のそれを合わせた…。
「…美亜が可愛すぎるのが悪い…。」
あー。
起きてるときは勇気なくて寝てるときにしちゃうなんてダサいな。
俺を信じた美亜がわるいんだからな?