【完】私の甘い彼氏様





俺の隣をピタッとくっついて歩く美亜。

そういえば夜は怖いっていつか聞いたことあるな。
なんか理由でもあるのか?




「碧!」


「ん?」


「手」


「手?」





手がどうかしたのか?





「繋がないの?」


「ッ…!」


「碧?」


「なんでこんなに可愛いかなぁ」


「碧!手繋ごうよ!」


「はい」





美亜に手を差し出すと




「へへっ」




と言って自分から言い出したにも関わらず照れまくる美亜は相変わらず可愛い。





「空、綺麗だね」


「そうだな」


「夜はなるべく外に出ないようにしてるから分からなかった」


「なんか理由でもあるの?」





俺が聞くと顔が曇る美亜。
聞いちゃいけないことだった?




「怖いんだ」


「うん…そっか」




絶対なにかある。
でも、美亜から話してくれないなら無理矢理聞かなくてもいい。
これからゆっくり、美亜の事を知っていきたい。




「俺が美亜を守るから。」


「うん」


「俺がいつでも送るし。」


「ありがと」





夜の空を見上げる美亜の顔は



綺麗だった…






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