【完】私の甘い彼氏様






「みてみて、桜田くんだ」


「高田さんと碧くんだよっ!」


「あの二人お似合い~」


「いいなぁ。羨ましい」





隣を同じ学校の女の子達が通ると私達の事を話される。
悪い気はしないけど、隣で話されると気になっちゃうなぁ。




「碧、私達お似合いだって」


「そうだな、じゃあ見せつけてやる?」


「なにを?」


「俺は美亜のだって」





碧がそんなこと言うから、恥ずかしくなっちゃう…。





「…もう手繋いでるじゃん……?」


「いいじゃん。」





お調子者だなぁ。





「あっそうだ!」


「話そらしただろ」


「明日、早紀ちゃんがダブルデートしようって!」


「あ!いいな、それ」


「ねっ!」





ダブルデートだから、私と碧。
早紀ちゃんと玲音くん。

楽しみっ!
最近楽しいことが続いてるなあ。




だから、この時の私はこれから起きる悲劇なんて想像もしていなかったんだ……。







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