【完】私の甘い彼氏様
「ねえねえ君達可愛いね~」
「ちょっと俺たちと遊ばない?」
今は碧と玲音くんを待っている最中、なんですが…。
さっきからずっと入れ替わり立ち替わりナンパされ続けています。
「結構です。これから彼氏来るので」
早紀ちゃんがキッパリ断る。
さっすが早紀ちゃん!
「待たせるような彼氏捨てちゃいなよ」
「そーだよ。こんな可愛いのに待たせるとか最低だしさ」
待たせるとか言っても私たちが早く来ただけなのに…。
この人たちに碧と玲音くんのなにが分かるの?
なんかムカムカしてきた…。
「私の彼氏勝手に悪く言わないで!」
「美亜!?」
普段私がこんなことを言わないからか、驚いている早紀ちゃん。
私も自分でビックリだよ。
でも、碧は最低なんかじゃない。
私にはもったいないくらい最高の彼氏なんだ。
「あなた達のほうがよっぽど最低。ナンパしてる暇あるなら彼女作ればいいじゃない。碧のこと悪く言わないでよっ!」
でも、これが逆効果だったようで…。
「なにこいつ生意気」
「ちょっと来いよ」
強引に腕を掴まれて引っ張られる。
やだ、鳥肌たってきた…。
「やめて!!」