【完】私の甘い彼氏様
「美亜。」
「ん?」
今まで恥ずかしくて伏せていた顔をあげるとバッチリ碧と目が合う。
「なんでもない」
「なにそれ~」
目があったまま私達は同時に笑い合う。
こんな幸せ、碧に出会わなきゃ知らなかっただろうな。
「美亜、それ…」
急に笑いを止めて目を見開いた碧。
その先にあったのは…
「俺があげたやつ…?」
そう、碧がくれたブレスレット。
私は今まで学校でも家でも肌身放さず着けていた。
碧は知らなかったのかな?
「ずっと着けてたよ…?」
「ずっと…?」
「うん!学校でも、家でもずっと」
私が言うと碧は顔を反らして
「まじ反則…」
「え?」
なにか言ったけど、よく聞こえなかった…。