【完】私の甘い彼氏様
「碧、なに?」
私が気になって碧に聞いた瞬間。
"ドドッ"
電車が大きく揺れた。
「わぁっ!」
私は碧に支えてもらったから大丈夫だったけど…
「ごめん」
もうおでこが触れちゃいそうなほど近くに碧の顔。
「大丈夫だよっ!」
はっ恥ずかしい!
それにしても、近くで見ても碧ってかっこいいんだな…。
って、なに考えてんだろ…。
「どうした、美亜」
「なっ…なんでも!」
「じゃあなんで挙動不審なんだよ…」
碧に見とれてた、なんて言えるわけないっ!
「水族館楽しみだねっ!」
ちょっと強引すぎたかな…?
「だな」
碧は不審がることもなく、嬉しそうに笑って私の言葉に頷いた。
碧と始めての水族館。
絶対楽しみたい。