【完】私の甘い彼氏様
「美亜、美亜」
早紀ちゃんが小声で私を呼ぶ。
ん?
何かあったのかな?
「この水族館ってね…」
この水族館になにかあるのかな?
まさか…人が死んじゃったとか…?
考え出したら震えが止まらなくなっちゃった…。
でも、私が考えていたことは見事に外れて
「恋のジンクスがあるの!!」
目をキラキラさせて言う早紀ちゃんがいつもより可愛く見える。
「……って言うことだから、頑張って!」
「うんっ!」
「私も玲音とやって来るから!」
「お互い頑張ろうね」
でも、私に出来るかな…?
「心配しないの!恋する乙女は無敵よ!」
早紀ちゃん、やる気満々だ。
私も負けてられないっ!
「うんっ!」