【完】私の甘い彼氏様
「碧!碧!早く行こっ!」
やっと、放課後になった~!
今日に限って授業が長引いた。
しかもよりによって私の大嫌いな英語!
もー!
いっぱい食べてやるっ。
私は待ちきれなくてなって碧を急かす。
だって、ケーキ大好きなんだもん!
はやく食べないとっ!
「分かったから急かすなよ、美亜。甘いものは逃げないから。な?」
「うん!!」
私は根っからの甘党。
甘いもの大好き過ぎて、甘いものだけで生きていけると思っている。
碧は甘いものはそこまで好きじゃないらしいんだけど、私に付き合ってくれる。
碧は優しい。
「支度できたから、行くか。」
「うん!」
碧が廊下に出ていくのを追って、私も飛び出した。
廊下にはまだいっぱい生徒が残っていた。