星屑の国のありす
「此処はお前の住む地球とは別世界で、異空間と同じだな。普段は繋がっていないから誰も気付かないけど、ちょっとこっちの世界でやばいことが起きてさ。それを救うべくお前はこっちに呼ばれたわけ!アンダースタンド?」

「は、はい…アンダースタン、ド…」

って納得できますか!というように、私は首を振った。

「何だよ、まだ理解できないのかよ?」

猫は呆れ顔でため息を吐きました。

「何が理解できないんだよ?」

「何で、私なの?」

「お前がありすだからだろ」

た、確かに名前はありすだけども・・!
猫はもう説明放棄です。欠伸を一つして、私の腕を引っ張ります。

「こ、今度は何?!」

「面倒だからさ、女王様んトコ行こうぜ!うん、それがいい!」

いやいやいやいや、よくないよくない。
こんな異世界に長居したくないし!と私は猫の手を振り払った。

「あ、ちなみに俺はチェシャ猫のチェコって言うんだ。あのウサギの野郎はシウ。あいつ、馬路ムカつくぜ?」

陰口のように言うと、チェコはケタケタと笑いました。
どうやらウサギのシウと猫のチェコは仲が悪い・・?らしいです。

そして、私とチェコはいばらの森を抜け、城下町に辿り着いたのです。
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