腹黒モテ娘の初恋 (仮)
「ねぇ!君!」
後ろからそんな声が聞こえてくる
振り向こうと思ったけれど、私じゃなかったら恥ずかしいので、振り向かない
「ねぇっ!ちょっと!」
そう言いながら、肩を叩かれる
初日から告白かな、なんて冗談交じりに思ったりもする
「え、はい?」
そう言いながら私は、振り返る
そこに居たのは、同い年くらい?ちょっと年下にも見える男の子だった
「あ、よかった!髪、桜ついてるよ」
なんて、少し息切れ気味で言う君
自転車を漕いできたのだろう
でも、まだ全然余裕なのに