君がそばにいてくれるだけで。
気がつくと朝になっていた。

時計をみると朝の7時

急いでお弁当をつくり学校へ行く。

玄関に手をかけようとしたとき、

ガチャ

開けたのは言うまでもない、お母さん

「あら、死んだかとおもってたのに。そのまま帰ってこなくてもいいよ。」

無視してドアを閉めた。

歩いて15分でつく学校はまあまあ頭のいい学校。

そんな学校も楽しくない。

1人だし、

「……と！……もと！はしもと！」

「！？はい！」

反射神経で返事をしてしまった。

「橋本凜華！この問題といて。」

そう言われ黒板に数学の答えを書いていく。

私は橋本凜華（はしもとりんか）

ちなみに言うまでもないがぼっちである。

今日もいつも通りにぼっちでご飯なはずだった。

飲み物をもってくるのを忘れたので自動販売機に買いに行こうと教室を出ようとしたとき、

ドンッ！

目の前に少しゴツゴツした焼けた腕。

思わず固まってしまう。

恐る恐る上を見ると、属にいう、イケメンの類である。

「凜華ちゃんだよね？ちょっと付き合ってくれない？」

なにこいつ。

醜い私の事を呼び出すし、壁ドン的なものをしてくるし、

しかも腕を引かれて屋上へ。

お昼食べたいのに……

誰もいない屋上、そこでお互い向き合って座った。

ものすごい気まずいまま先を口を割ったのは男の方だった。

「ねぇ、凜華ちゃん、ずっと気になってたんだ。どうして、そんなにアザだらけなの？」

真っ直ぐ見つめていたのに思わず目をそらしてしまった。

「……っつ、」

思わず頬を触ってしまう。

殴られたアザは化粧で隠せてるのに。

どうして分かるのか。

感じちゃだめだ。

人の優しさには

生きる意味を求めてしまう。

パチンッ

思いっきり男の人の頬を叩く。

「あなたには関係ないわ。」

思いっきり駆け出す。

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表紙・目次

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