メイドの恋
「御主人様、おはようございます。朝ですよ」
そう言いながら部屋のカーテンを開ける。すると朝日が部屋に差し込んできた。あまりの眩しさに目を綴じる。
「ん~…あともう少し…」
「もう少しじゃありません!!遅刻しますよ??」
そして顔を覗き込む。御主人様は目を薄く開け
「おはよう 百合チャン」
そう言ってくれる。この時が1番幸せなのかもしれない…。
「おはようございます。御主人様。制服に着替えて朝食を食べてから学校へ行って下さいね??最近、朝食を食べないと御母様から聞いたので…」
「あぁ…ゴメンな??うん…ちゃんと食べるから。百合から言われたなら食べるしかないよな」
そう言って微笑んだ。
御主人様が微笑んだの久しぶりに見た気がする…。そして私も一緒に微笑む。
「では、下で待ってますんで」
そう言い残し部屋を出た。