彼女にしたい彼女の秘密。



「おはよ」
「はよ」
「やっぱ、気になった?あの、話す決心着けてきたから。後で、海に来て」

うーわー。行動派俺、大失態。ばれてた気になってたの。

「うん」

でもあれ見られたからって教えてもらえるほどには嫌われていないと思えた。よかった。



「あの」

「うん」
「あの」
ね、と呟いて、成瀬が海へ向かって歩いた。





「私死ぬから。私がどれだけ苦しんだか、あなたが実感すればいい」





「え?」
「じゃ。またいつか、会えないといいな。ちゃんと死ねるように祈ってて」
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