彼女にしたい彼女の秘密。
2年で同じクラスになった。
「はじめまして」、と言ったら、「隣のクラスじゃなかった?」と聞かれた。
あ、はい、2組です、と返すと、なんで敬語?とまた聞き返された。
この辺で、落ちたんだと思う。
その日から俺はひたすらちょっかいをかけた。だいたい女はこれで落ちるモンだと小説を読んだから。
だけど、彼女は手強い。
無反応。
逆に無反応を逆手にとって意地悪言っても、ちろりと睨まれるだけ。
なんか、それさえ興味湧いてしまった。
かっけー。
やっぱ、落としてえ。
落としてやる。落としてやるから、待ってろぉ! 成瀬浩美!
って、宣戦布告になっちゃったけど。
*
「あれ、海」
人影?
「…………成瀬…………?」
あの、サラサラロングの髪は、成瀬浩美だ。
声、かけよっかな。うわ、緊張。
いや、かけてやる!
「成瀬ーぇ‼︎」
「……え、は?」
驚いたように俺を見て、そして、ギロッと睨まれた。
「なんなのよ⁈ こないだからうっざいのよ!このサイテー男!」
「……っは⁈」
サイテーって、やっぱりちょっかいダメだったのかな。
知ってたくせに。
嫌がってること、くらい。
「はじめまして」、と言ったら、「隣のクラスじゃなかった?」と聞かれた。
あ、はい、2組です、と返すと、なんで敬語?とまた聞き返された。
この辺で、落ちたんだと思う。
その日から俺はひたすらちょっかいをかけた。だいたい女はこれで落ちるモンだと小説を読んだから。
だけど、彼女は手強い。
無反応。
逆に無反応を逆手にとって意地悪言っても、ちろりと睨まれるだけ。
なんか、それさえ興味湧いてしまった。
かっけー。
やっぱ、落としてえ。
落としてやる。落としてやるから、待ってろぉ! 成瀬浩美!
って、宣戦布告になっちゃったけど。
*
「あれ、海」
人影?
「…………成瀬…………?」
あの、サラサラロングの髪は、成瀬浩美だ。
声、かけよっかな。うわ、緊張。
いや、かけてやる!
「成瀬ーぇ‼︎」
「……え、は?」
驚いたように俺を見て、そして、ギロッと睨まれた。
「なんなのよ⁈ こないだからうっざいのよ!このサイテー男!」
「……っは⁈」
サイテーって、やっぱりちょっかいダメだったのかな。
知ってたくせに。
嫌がってること、くらい。