寒い朝ですね
*****
今日も寒い。寒い。寒すぎる。
マフラーをぐるぐる巻きにして家を出た。雪は降っていないとはいえ、朝は冷たい風が私に吹き付けてきた。
学校へ行くいつもの道。二つ目の横断歩道を赤信号で止まると後ろから誰かがきた。
「…おっす」
えっ
なんでこんなボサっとした朝に会っちゃうの!?いやあんたと会えたのは嬉しいんだけどさ!よりによって大きなあくびしたタイミングで来る!!?
とりあえず、あいさつ
「おはよ」
「今日さみーな!ホントこごえてんだけど」
「そりゃそんな薄着だから…」
「ちょっと貸してよ」
「ふお!?」
私のマフラーがしゅるりと剥ぎ取られ、容赦なく彼はそれを自分の首に巻きつけた
「えっ返してよ」
「やーだ!」
そんな笑顔で言われても。
「お前のマフラーあったけー!」
「いや、私寒いんだけど」
「んー、じゃあちょっと待ってな」
「はい。」
渡されたホットココア。マフラーを強奪されたにも関わらずすごく喜んじゃってちょっと悔しい。
ばしっと彼の背中を叩いた。
「痛!?」
「いただきます」
「なんで叩いたの今!?」
「マフラー返してもらわなきゃいけないし、学校まで一緒に行くんだからね。面白い話でもしてよ。」
「無茶振り!!!」
ホットココアの熱が冷たい指先を温めていく。
私は口元を隠すマフラーがなくなったので、ニヤけるのを我慢するのに必死だった。
マフラーをぐるぐる巻きにして家を出た。雪は降っていないとはいえ、朝は冷たい風が私に吹き付けてきた。
学校へ行くいつもの道。二つ目の横断歩道を赤信号で止まると後ろから誰かがきた。
「…おっす」
えっ
なんでこんなボサっとした朝に会っちゃうの!?いやあんたと会えたのは嬉しいんだけどさ!よりによって大きなあくびしたタイミングで来る!!?
とりあえず、あいさつ
「おはよ」
「今日さみーな!ホントこごえてんだけど」
「そりゃそんな薄着だから…」
「ちょっと貸してよ」
「ふお!?」
私のマフラーがしゅるりと剥ぎ取られ、容赦なく彼はそれを自分の首に巻きつけた
「えっ返してよ」
「やーだ!」
そんな笑顔で言われても。
「お前のマフラーあったけー!」
「いや、私寒いんだけど」
「んー、じゃあちょっと待ってな」
「はい。」
渡されたホットココア。マフラーを強奪されたにも関わらずすごく喜んじゃってちょっと悔しい。
ばしっと彼の背中を叩いた。
「痛!?」
「いただきます」
「なんで叩いたの今!?」
「マフラー返してもらわなきゃいけないし、学校まで一緒に行くんだからね。面白い話でもしてよ。」
「無茶振り!!!」
ホットココアの熱が冷たい指先を温めていく。
私は口元を隠すマフラーがなくなったので、ニヤけるのを我慢するのに必死だった。