好きになってはいけないひと。
忘れた記憶
『ハヅキ。俺がお前を幸せにする…。一生そばにいるから、お前も離れんなよ…』
『うん!ずっと一緒にいる!ぜったい離れたりなんかしない!』
『好きだよ、ーーー…。』
「んっ。」
まただ…
またあの夢…。
私の名前を呼ぶ声は聞こえるのに、
私が“その人の名前”を呼んでいるのは聞こえない…。
一生一緒にいる…?
誰と…?
「はぁ…。」
『ハヅキ~、そろそろ時間よー!』
「今いく~」
眠たい目をこすりながらベッドからおりて、制服を着る。
そしてつける。
誰から貰ったかもわからないリングの通されたネックレスを…。