激甘王子に溺愛されました




「ダメ、ですか?」



上目遣いでダメですかなんてこの子は無意識でやってるとしても程がある。

俺も理性を抑えるのがどんどん限界に近づいてる。



「俺は全然いいし、寧ろ嬉しいけど……ちいちゃんはいいの?」



頷くちいちゃん。
多分何もわかってない。

でもちいちゃんの部屋に行きたいしここで変なこと言ってもちいちゃんが余計な警戒心持っちゃうから……ここは平然に……。




「わかった。じゃあ明日の放課後ちいちゃん家で勉強教えるね。」

「よろしくお願いします」



またペコってお辞儀するちいちゃん。
そろそろちょっと離れなきゃ俺の理性が限界。



「じゃあもう帰ろっか!」



そう言うと頷くちいちゃん。
え?いつもなら「一緒に何て帰りません」って言うのに今日は一緒に帰るのもOKなの?

俺今日いいことありすぎない……?





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