激甘王子に溺愛されました
_____千菜side
何とか高月くんに頼むことができた。
元々あまり男の人と話したりすることが少ないから緊張した。
男の人が嫌いってわけじゃないけど……男の人だと余計人見知りが出ちゃう。
頼めたからよかったけど。
___そして次の日。
「ちいちゃんおはよぉ〜」
あくびをしながら眠そうに言う。
もうちょっと遅くくればいいのに。
今日もまた、私の席に座ってる高月くん。
「あの、どいて下さい」
「俺の膝に座ればよくない?ね?」
このくだり何回やってるんだろう。
そしてこの人は何回「嫌だ」と言えば諦めてくれるんだろう。
「嫌です」
「今日もだめか……」
そう言いながら渋々前の席に移る高月くん。
元々そっちにいればいいのに。
あ、別に居てほしいってことじゃないけど。
それに高月くんの席ではないけど。