激甘王子に溺愛されました



──千葉side



テストはついに明日。
今日で高月くんと勉強するのも最後。

高月くんのおかげでかなりできるようになった。
全教科80点以上とれるかはわからないけど……



「ほの……」



ほの……?


横を見ると机に突っ伏して寝てる高月くん。

寝言か……。



高月くんが私以外の女の子の名前を口にするのを聞いたことがなかったから……なんと言うかびっくりだ。

寝言だけど……。


そりゃ高月くんは誰から見てもかっこいいし好きな人の1人や2人いてもおかしくないよね。

私に関係ないことだしこっちから一定の距離をとってるのに一々高月に聞くのもおかしい。


聞かなかったことにしよう。




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