激甘王子に溺愛されました




気づけば時計の針は20時のところを指していた。
そろそろ起こした方がいいよね……?


高月くんの肩をツンツンするけどなかなか起きない。


揺さぶってみたけど……起きない。


それにしても怖いぐらいに整いすぎてる顔だなあ。



「……ん、ちいちゃん?」



整いすぎてる顔を眺めていたら起きた。
眺めていたせいか無意識に距離が近くなってしまっていた。



「あ、あ、あの、無意識に距離が近くなってしまってて──」


「千菜〜……あらお邪魔しちゃった、?!」


「違う!お母さん違うから!違う!」



最悪のタイミングで入ってきたお母さん。

私の顔はりんごみたいに真っ赤になってたし近かったし勘違いされるのも無理はないけど……。
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