激甘王子に溺愛されました
ゴロゴロゴロ ーーー!
大きな雷の音と同時に一気に雨が降ってきた。
教室の窓に打ち付ける雨の音。
小さい頃雷が落ちる瞬間を見てしまってそれから雷がこの世界の中で1番怖い……。
その上今日はお母さんがお父さんの仕事の手伝いで家にいないから帰っても1人だ。
「うっわ、凄いね……こんなに凄い雨なの始めてかも。」
平然としてる高月くん。
怖い……。
「このまま待ってても多分強くなってくから帰ろうちいちゃん」
素直に“怖い”と言えば高月くんは傍にいてくれると思う。
だけどここで高月くんに甘えるのも嫌だ。
何でこういう時に変なプライドが邪魔をするんだろう。