激甘王子に溺愛されました






「千菜、王子様から女子に話しかけるなんて滅多にないんだよ!?」



私の肩をポンポン叩きながら必死に言ってくる結衣ちゃん。

高校に入る前、お父さんに「変な男が寄ってきてもむやみに優しくしたりしたら相手が勘違いしちゃうから気をつけなさい。」って言われたから高月くんにだけは冷たい態度をとっちゃってると思う。
敬語なのも距離をとるため。


だけど懲りないのが高月くん。




「まあちいちゃんの冷たいところも好きだからいいけどさ〜」


何て笑顔で言う高月くん。
高月くんってMなのかな……?




___♪キーンコーンカーンコーン



「またあとでね!」


って言いながら手を振って自分の席に戻る結衣ちゃん。


「ちいちゃんと離れたくない〜」って言いながらも無駄に私の頭を撫でて自分の席に戻る高月くん。







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