激甘王子に溺愛されました
「ん ……」
え……?朝?
……昨日のあの後にテレビを見てるところまでしか記憶がない。
夜になれば雨も雷も落ち着くだろうと思って夜にはちゃんとちいちゃんを家まで送るつもり
だった。
やっちゃったな……。
ソファで座りながら寝ちゃってた。
俺の肩にもたれかかってるちいちゃん。
可愛すぎる。
写真撮りたい……!
けど……もう時計の針は9時をまわっていた。
遅刻だ。
「ん 〜……」
「ちいちゃん───」
「桂木くん、?!あ、えっと、あれ?」
状況を把握できてないらしい。
可愛い。
じゃなくて……とりあえず早く行かなきゃまずいよね。
俺だけだったらいいけどちいちゃんまで何時間も遅刻させるわけにはいかない。