激甘王子に溺愛されました




「その、今回の件はどう考えても私が悪いから……。高月くんに迷惑かけちゃったし……。」


「ちいちゃんは悪くないよ!ちゃんと夜のうちに送り届けるつもりだったんだけど寝ちゃった俺が悪いから」


「でも────」


「先生には適当にごまかせば何とかなるだろうし。行こう!」



そう言って私の手を取り教室に向かう。



「2人して遅刻なんてどうしたんだ。」


うわ……。
1番怖い先生じゃん……。


「俺が遅刻になりそうで走ってたら自転車にぶつかりそうになって転んだら結構血出ちゃって、それをちいちゃんが消毒したりしてくれてたんです。」



そう言いながらいかにも痛そうに足をさする。



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