激甘王子に溺愛されました



「まあ……理由も理由だし城坂もこないだのテスト頑張ってたから大目に見てあげよう。座りなさい。」


こないだのテスト頑張っといてよかった……。
何もかも高月くんのおかげだけど。




「星那くんと千菜ちゃん手繋いでたよね?」

「あの2人……怪しくない?」

「城坂さんって高月くんのこと好きじゃないんじゃないの?」

「手繋いでたし最近前より話してるし……」



クラスの女子達にとっては小さい声で話してるつもりかもしれないけど聞こえてきた。

……手。


繋いでいることをすっかり忘れていて慌てて離して席につく。



自分から離したくせに、何故だか手が寂しい。



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